【治験体験記】~乾癬との闘い~

昨年末のお話です。

定期的に通院している皮膚科で、乾癬の治験参加に関するお話をいただきました。

治験って???

聞いたことあるけど、正直気にしたことがなかったので、どのような感じでどのような流れとなのかを伺ってみました。

乾癬の治験参加の条件と治験内容とは??

乾癬の症状は中等症であること

今回の治験は、乾癬の症状として重症でも軽症でもダメ。

それなりに乾癬の症状が出ている中等症の方が治験参加対象者とのことでした。

長期的に参加可能で来院が可能であること

治験薬のクリームを52週間使用するという長期的なもので、その間に16回程来院する必要があります。

2週間~4週間の間隔をあけて16回の来院条件があり、1回目の来院日を基準に2回目の来院日が設定されます。

その設定日は「〇日~〇〇日までの間で来院」と数日間設けられますので、そのなかで可能な日の予約をした上でクリニックへ来院します。

仕事などの様々な理由で、その期間は行けません。というのは不可とのこと。

お仕事内容によっては、クリニックへの来院が難しい時期があるという方には厳しい条件ですよね。

しかも、52週とまあまあ長めの期間なので、ちょっと見通しが立たないという場合は参加に悩まれると思います。

事前検査があり、使用している薬剤や療法は中止する

治験参加にあたり、まず事前検査があります。

■乾癬の症状の確認

■年齢、性別、身長、体重等の確認

■適格性の確認

■前治療の確認

■血圧、脈拍数、体温の測定

■採血

■尿検査

上記検査は、治験薬投与開始日の4週間前から1週間前までに実施する必要があります。

また、該当する薬剤や療法をいったん中止することになります。

現在使用している薬をやめてから治験薬を使用しないと、何かあった場合にどちらが原因でその症状が出たのかがわからなくなるため、いったんリセットしてからスタートするとのことでした。

治験期間中には診察や検査がある

治験経過の観察と同時に、安全性を確認するために検査が行われます。

内容は、事前検査とほぼ同じ内容ですね。

指定された期間に来院して診察や検査をするのですが、投与開始日から何週目かによって採血があるときと、採血なしの時があるという感じです。

そのほかの注意事項

治験がスタートすると日誌を渡されますので、日々、日誌をつける必要があります。

といっても、薬を塗ったか塗り忘れたかのチェックをつける簡単なものです。

常備薬などがある場合は、事前に服用可能かどうか確認します。
服用して問題ない常備薬については、飲んだときはその旨を日誌に記入する必要があります。

そのほか、治験薬と一緒に飲めない薬なども一部あるそうで、ほかの病院へ行く場合は必ず「治験参加カード」を提示します。

例えば・・・

歯医者へ行く場合、麻酔などを使用する場合は何という薬を使用したか、可能であれば確認をして報告するなど・・・。

ちょっと面倒ではありますよね。正直、忘れてしまいそうです💦

細かい制限があるため、あれ?これはどうだったっけ??とわかならくなった場合は、治験コーディネーターさんが数名いらっしゃいますので、携帯で随時問い合わせが可能です。

相談や確認などには丁寧に対応してくださいますので、とても安心出来ます。

治験についてわかりやすく掲載されているサイトです✨

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治験とは  |  日本初の臨床試験マッチングサイト

乾癬の治験費用は??

治験依頼者が負担する費用について

治験に参加すると、治験参加中に行う検査や薬の費用の一部は治験依頼者が負担してくれます。

■治験薬の費用

■治験薬投与期間におけるすべての検査費用

■治験薬投与期間における治験の対象疾患にかかわる薬の費用

治験薬はすべて無償で提供されます。

そのほかの薬が必要な場合は、いったん実費精算したあと、クリニックにて精算して返金してもらいます。

私の場合、頭皮にも感染の症状が部分的にあるのですが、今回の治験薬は頭皮には使用不可なので、今まで使用していた薬を処方してもらいました。

その費用は製薬会社さんが負担してくれます。

処方箋をもって薬局へ行き、いったん自分で実費精算をします。

実費精算とは、保険証は使用出来ないので3割負担ではなく全額負担となります。
(当然ですが、通常よりだいぶ高めになります。
あとで返金となりますが、いったんお支払いする必要があるので注意してください。)

実費精算したレシートをクリニックへ持参して、その場で返金してもらいます。

その後、クリニックと製薬会社で精算をして、結果、製薬会社が費用を持つという流れです。

精算の仕方はクリニックや病院によって異なるかもしれませんので、ご参考程度に✨

本人負担となる費用について

基本診療費、治験約と効能効果が異なる薬剤の費用、その他の処置・手術の費用は通常の健康保険証を使用して支払うことになります。

負担軽減費について

治験参加に伴い発生する交通費などの負担を軽減するために、この治験で設定された来院日ごとに所定金額(10,000円)が支払われます。

支払方法は、月毎にまとめて翌月末までに指定口座へ振り込まれます。

まとめ

通院している皮膚科でたまたま知った乾癬の治験でしたが、詳細を伺い参加してみることにしました。

参加を決めた理由は、上手くいけば常用していたステロイドを止めることが出来るから✨

何年も何年も、ステロイドの入ったドボベット軟膏(尋常性乾癬治療剤)の常用や光線療法(紫外線照射)をしていましたので、肌の色素沈着や皮膚が薄くなる等、気になっていました。

かといって、薬を止めればすぐに症状は悪化します。

私の場合、症状がひどく出ている箇所は背中や腰あたりのため、幸い露出しない部分でした。

そのため、症状が悪化するよりは多少色素沈着してもいい!という思いで使用していました。

でも、、、
ステロイドが入っていない薬で症状が抑えられるなら、もちろんその方が嬉しいです✨✨

色素沈着などの心配もいりませんので☘

そして参加のもうひとつの理由は、治験の参加は自由ということです。

万が一、治験薬を使用して自分に合わなかったり、症状が酷く悪化した場合は、自分の意志で自由に治験参加を取りやめることが出来るのです。

日々、乾癬の症状で悩まれている方がたくさんいると思います。

私もそのひとりです。

症状の程度は様々だと思いますが、気になる方は通っているクリニックで聞いてみるといいかもしれません。

全国において、300名程度の方が参加されるそうです!

募集人数に達した場合は、参加できない場合もあるそうなのでお早めに✨✨

今後は、治験薬を使用してからの経過を体験記として更新していきたい思いますので、
よろしくお願いいします🍀




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